ボーンブロスとは?
「ボーンブロス」とは、骨を長時間煮込んでアミノ酸やミネラルを抽出したスープ。
タンパク質を分解したアミノ酸の形で溶け込んでいるので、疲労やストレスで胃腸が弱っているときにも効率よく必要な栄養素を吸収できます。
美容や健康を意識する人々の間でも注目されています。

ボーンブロスの魅力・メリット
腸のバリア機能をサポート
グルタミンやプロリンなどのアミノ酸が、腸の粘膜を健やかに保つのを助けます。
腸の粘膜を整えることで腸から毒素が体内に入りにくくします。

肌・髪・爪の健康をサポート
コラーゲン由来の成分が、肌のうるおいを守り、健康な髪や丈夫な爪の維持に役立ちます。

疲労感のケア・エネルギー補給
アミノ酸の一種グリシンが、肝臓の解毒機能をサポートします。
血糖値コントロールのサポート、睡眠の質の改善にも役立つといわれています。

骨・関節の健康維持
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれ、骨の形成やエネルギー産生をサポート。
また、グルコサミンやコンドロイチンのもととなる成分が、関節のスムーズな動きを支えてくれます。

極★栄養を逃さない*本格ボーンブロス*作り方
自宅で簡単に作れるボーンブロスのレシピをご紹介します。今回はスロークッカーを使用した方法です。私の家ではRe-De Potを使用しています。
スロークッカーがない場合は、鍋で沸騰しない程度の弱火で煮込んでもOKです。
材料(約800〜1000mL分)
- 鶏手羽中:5個
- 季節の香味野菜:適量・・・今回はねぎの青い部分と人参1/2本で。(セロリやローリエなどもおすすめ)
- りんご酢:小さじ2
- 水:調理可能な最大量(約800〜1000mL)
ボーンブロスの作り方(スロークッカー使用)
1. 下準備
- 手羽中:水で洗って血や汚れを落とし、臭みを取り除く
- 青ねぎ:ぶつ切りにする
- 人参:乱切りにする

2. 材料を入れる
スロークッカーにすべての材料を入れ、りんご酢を加えます。

3. 調理開始
水をMAXまで注ぎ、スロー調理(90℃で6時間)を設定し、スタートします。

4. 仕上げ
スープだけを飲む場合は、ザルで漉します。具材と一緒に食べてもOKです。
味付けをする場合はこのタイミングで。天然塩や味噌、カレー粉などお好みでアレンジしてください。

骨から栄養素を最大限引き出すポイント
- 酢を加えて液体を酸性にしてから煮込む。(目安:水1Lに酢大さじ1)。
- ミネラルウォーターではなく、できれば浄水を使い、塩などで味付けをする際は煮込んだあとにする。
- 栄養成分を壊さないよう、圧力鍋は使わず、沸騰しないくらいの温度で長時間(できれば6時間程度)煮込む。
材料の選び方
- 鶏・豚・牛・魚など、どの骨でもOK
- 抗生物質やホルモン剤不使用、遺伝子組み換えの飼料も使用していない食材を選ぶと安心
- 魚の場合は「頭」を使うとゼラチンが多く抽出されます
よくある質問(Q&A)
Q1. ボーンブロスは毎日飲んでいい?
毎日400~500mL程度を目安に取り入れるのがおすすめです。
Q2. どのくらいの期間保存できる?
冷蔵なら3日程度です。冷凍するときは2週間程度は日持ちします。
解凍するときもぶくぶくと沸騰させないように気をつけましょう。
私の体験談(薬剤師としての実感)
大学時代、肌荒れや慢性的な疲労に悩んでいました。腸の不調が原因と分かり、腸を整えるためにボーンブロスを取り入れたところ、少しずつ体調が落ち着いていきました。
「腸と全身の健康のつながり」を強く感じました。

薬に頼る前に、まずは日々の食事からできるケアをおすすめしたいです!
まとめ
ボーンブロスは、腸活・美容・疲労ケア・関節サポートなど、体をやさしく支えてくれるスープ。
作り方はシンプルで、冷凍保存もできるので毎日続けやすいのも魅力です。
腸から健康を整えたい方は、ぜひ食生活に取り入れてみてください。
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