💡 ガサガサかかと、乾燥肌…「尿素クリームは10%と20%、どちらを選べばいい?」と迷ったことはありませんか?
薬剤師が、濃度ごとの違いや使う部位別の選び方、注意点をわかりやすく解説します。
尿素クリームとは?
尿素は、皮膚の角質層に入り込み水分を保持してくれる成分です。
👉 働きは2つ
• 保湿作用(うるおいを保持)
• 角質柔軟作用(硬くなった角質をやわらかくする)

乾燥肌、ひじやひざのゴワつき、カチカチかかとに使われます☝️
尿素クリームの注意点
尿素は結晶化するとトゲトゲした形になり、刺激になることがあります。
⚠️ 使用時の注意点
• じゅくじゅくした部位や炎症部位に塗ると しみて痛む
• 顔や首などデリケートな部位 → 必ず低濃度(10%以下)
• 初めて使うときは 少量から試す


尿素の結晶は鋭い形をしていて皮膚に刺激になる場合があります。濃度や塗る場所に気をつけましょう。
尿素クリーム10%と20%の違い・使い分け
ポイント
• 保湿作用 → 10%で十分
• 角質を柔らかくする作用 → 20%が向いている
・濃度が上がれば刺激も増える
尿素10%(保湿目的)
• 主に 保湿 に使用
• 乾燥やカサつきに
• 顔や手などデリケートな部位に使いやすい
• 敏感肌の顔には 3%程度 の低濃度がおすすめ
尿素20%(角質ケア向き)
• かかと・ひじ・ひざなどの 厚い角質を柔らかくする ときに使用

保湿目的だと10%も20%も満足度としてはほとんど変わらない印象です☝️そのため保湿には刺激が少ない10%を使うのがおすすめです!
💡コラム:尿素40%について
日本で作られているOTC(市販薬)や処方薬には20%よりも濃度の高い尿素クリームはありません。
病院勤務時には、巻き爪の処置をするときに爪を柔らかくするなど特殊なケースで、私たち薬剤師が院内製剤として作っていました。
皮膚を柔らかくする目的であれば 20%で十分です。
海外では40%配合のフットクリームが販売されていますが、刺激が強いため一般使用はおすすめではありません。
まとめ|尿素クリーム10%と20%の違いと選び方
• 乾燥肌・顔・手 → 10%(保湿目的)
• かかと・ひじ・ひざの厚い角質 → 20%(角質柔軟目的)
• 敏感肌や子ども → 10%以下(3%程度が安心)
👉 薬剤師としてのおすすめは、
「保湿は10%、角質ケアは20%」の使い分けです。
よくある質問
Q. 尿素クリームは顔に使えますか?
→ 顔に使う場合は 10%以下 を選びましょう。高濃度は刺激が強いです。敏感肌の人は 3%程度 が安心です。
Q. 子どもに使えますか?
→ 子どもの肌は大人よりデリケートです。基本的には尿素クリームよりも ヘパリン類似物質の保湿剤 が安心です。どうしても必要な場合は低濃度(10%以下)を少量から試し、異常があれば中止してください。
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